開発・製造秘話

あみ印社員のみが知る、炒飯の素、製造秘話

あみ印食品の歴史は、昭和27年(1952年)に始まりました。
池田春雄が東京甘味(株)を浅草5丁目に創業し、人工甘味、粉末シロップを発売。
終戦後で物不足の当時、甘いものの原料、甘い粉末ジュースは多くの皆様からご好評をいただきました。
翌年には(株)東京ニュートーゲン本社へと社名を変更。昭和31年にはラーメンスープ、そばつゆの販売を開始いたしました。
昭和33年3月にはあみ印食品工業(株)と改名。創業社長の池田春雄が投網(とあみ)好きのため、「一網でいろいろな魚や貝などが捕れる=一社でいろいろな美味しいものが味わえる」という意味をこめて、また三社様(浅草神社)の氏子であり、三社様の紋所が投網であることから投網のマークとあみ印という名をつけました。
超ロングセラー商品の炒飯の素が発売されたのもこの年。
最初は中華たれの素として発売しましたが皆様にご満足いただくことができず、改良を加えて商品名も新たに炒飯の素とし、1人前×3袋入りを20円で再発売することにしました。
発売に先駆けて1ヵ月前より流し始めたラジオコマーシャルでは、耳に残る印象的な音を出そう、静かに始まり終わりに大きくするよりも、始めから大きくそして余韻の残る音をと、鐘をつくことにしました。

「ゴオォ~ン」「あっ、あみ印の鐘だ、鐘は上野か浅草か、あみ印炒飯の素」

このコマーシャルを聞いた方々はあみ印の炒飯の素を買おうと小売店に行きますが、どこのお店にも置いていません。また小売店は卸店に問い合わせますが、同じように置いていません。
お陰様で、大きな反響を呼びました。近々にあみ印炒飯の素を発売しますと各問屋・卸店に発表すると、すぐに納品してほしいと大変なお叱りをいただきました。
そのため当初の生産計画を見直し量産体制を整えましたが、連日品切れとなるくらい高いご評価をいただき、皆様のお陰で発売まもないあみ印炒飯の素が一躍有名になりました。
その後も変わらぬ美味しさとレトロなパッケージで、炒飯の素は発売以来今日に至るまで皆様に愛され続けております。
子供の頃にあみ印炒飯の素を召し上がった方が、今はおじいちゃんおばあちゃんになってお孫さんの世代に伝えていらっしゃるというのは、本当にありがたいことです。

そして昭和40年代に入ると即席めんブームが起こり、あみ印は各社のブランド品のスープの製造を手がけるようになり商品ラインナップも大幅に増えていきました。ラジオ、テレビコマーシャルのほか、セスナ機を使った宣伝広告なども行い話題を提供し続けました。
炒飯の素で料理するたび、元気で勢いのある経済の発展、ダイナミックな日本のよき時代を思い起こすと、感想を寄せられるお客様も数多くいらっしゃいます。
また、最近では、「母があみ印の炒飯の素で作ってくれた炒飯を子供の頃によく食べました。
今では母になった私が、あみ印炒飯の素で作った炒飯を子供に食べさせています」といった声も多くいただくようになりました。
これからもおいしい炒飯の素を始め、よりよい商品を皆様の食卓にお届けし、愛されるあみ印を目指して社員一丸となって努力精進いたします。
今後とも皆様方のよりいっそうのご愛顧、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

発売当初のエピソード

・昭和32年に発売した ”中華たれのもと” を ”炒飯の素” として改良し再度販売するにあたって、ブランド名として考えられたのが ”あみ印” という名前でした。本商品の評判に相まって、ほどなく社名の変更に至りました。
・昭和33年発売当初、浅草雷門の横にあったラジオブース(当時はラジオ全盛)で生放送CMを流したところ、連日品切れとなるほどの大きな反響となりました。
・昭和34年~35年には、日本放送のラジオドラマ ”鉄人28号” を当社一社で提供。炒飯の素の人気に強力なヒーローとなりました。
・このころから昭和40年くらいまで、炒飯の素の絵柄や文字をペイントした営業車を走らせていました。

製造スタッフから

・原料選定、計量、配合、充填、内装包装、外装包装と当初から変わらぬ多くの先輩達から受け継がれてきた手間のかかる作り方を今も守って作っています。
(埼玉工場 粉末小袋充填 Oさん)
・各製造プロセスでの細かいチェックポイントを、それぞれのライン担当者が気持ちを入れて見守っています。
(埼玉工場 粉末小袋充填 Gさん)
・祖父母が学生のころからあるこの商品を、新入社員たちに仕事として製造ノウハウを伝承していく度に、大きな使命とやりがいと誇りを感じます。
(埼玉工場 粉末小袋充填 Kさん)
・あと40年、自分たちの子供がやがてこの商品を遠い未来の社員たちに作り方を教える事ができるようなウルトラロングセラー100年商品になってほしい、と願いなから今回の60周年を感じています。
(埼玉工場 粉末小袋充填 Nさん)